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そこへ行きたい

Date : 2010年01月

2010.01.02[土] さよならトルコ

カッパドキア、ギョレメでの最終日。
いろいろあって疲れたし、天気も良くないので
宿の共有スペースでLと3人でまったりと過ごす。
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宿で飼われている可愛いワンコに癒される。

Lは昼過ぎに飛行機でイスタンブールへ先に戻った。
Lは短期間の旅行。
お金を節約するより体力を節約する方が正解だ。
自分達は貧乏長期旅行なのでお金の節約が最優先で
その日の夜行バスで1日遅れてイスタンブールへ戻る予定だ。

Lの出発後、もなかと2人で遅めの昼ごはん。
ギョレメの町を散策しながらレストランへ向う。
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ギョレメの町はこんな風に家や店の間から奇岩がニョキニョキと出ている不思議な光景。
辿りついたのはS&Sというお店。
キレミットケバブがおいいしいという情報をS&R夫妻から聞いていたのだ。
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おーうまそうだ!
あれ?でもS&R夫妻のブログに乗ってた写真と全然違うぞ?
ま、いいや。

うまい!これはマッシュルームとチーズのキレミットケバブ。
マッシュルームの味が濃厚、噛むとマッシュルームの旨み汁が
ジュワーッと口のなかに広がる。

後日わかったが実はここはギョレメ名物のつぼ入りケバブがおいしい店らしい。
まぁうまかったからいいけど、
そういえば隣のテーブルで食べてた壺入りのやつスッゲーうまそうだった.......

おなかが満たされたので少し運動。
丘に登ってギョレメの町を眺める。
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本当に不思議な町。やっぱり映画のセットのようだ。
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その反対側には奇岩乱立している。

ここにいたのはたったの2泊だったけど、
いろんなことがあった。

童心にかえった奇岩ツアー、大興奮の初気球。
その夜、本当に一睡もできないほど悔しかったあの事件。

そして出会いもあった。
このブログを見ていてくれていた世界一周中のM&N夫婦。
自分のブログがきっかけで友人の輪が広がっていくのはうれしい。

奇岩を眺めながらこの2泊3日の出来事を思い出す。
長かったなーこの2泊3日。


そして夜行バスで再びイスタンブールへ。
翌日早朝に到着しLのいる宿へ。

3人で昼ごはんを食べにいく。
もちろんあのイワシフライ屋!
自分達はこれで4回も行ったことになる。
もうおじさんも覚えていてくれて大歓迎してくれるのがうれしい。

町でよく見かけるこんなワンシーン。
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人通りの多い市街地で気持ち良さそうに昼寝。
皆そっとしておいてあげているし、犬も人を信用してる。
野良犬の耳にはタグがうってある。
狂犬病の注射済みの印だろうか?

こうやって動物達と共存できる町はいいと思う。
野良犬=危険→保健所という日本のやり方はどうなんだろ?
犬だって町で自由に暮らす権利はあると思う。
危険な犬より危険な人間の方がよっぽど多いと思うし。

次に向ったのは地下宮殿。
ギョレメでM&N夫婦に薦められたので行ってみることに。
階段を降りて行くとその予想以上の広さにびっくり!
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ここは東ローマ帝国の貯水槽だそうだ。
溜まっている水にはフットボールのようによく肥えたドイツ鯉が悠々と泳いでいる。
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地下にこんなものがあるとは考えもせず、
この上を何度歩いたことか....

さらに町を3人でブラブラと歩いていると日が暮れた。
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薄暗い町に浮かぶブルーモスク。
今日はトルコ最後の夜。
正直、ブルーモスクはもう見飽きるほど見た。

でも見飽きるということは、
それを見なくなると寂しくなるということ。

うん、トルコに40日もいるとさすがに去るのが寂しいや。

その夜は自転車夫婦、S&R夫妻とLの5人で食事。
もうS&R夫婦と会うのはブルガリア、ベリコタラノボに続き3回目。

アジア側の繁華街に連れてってもらって、
うまいトルコ料理を堪能した。
そのあと、宿に帰ってバカなことしながら酒を飲む。
楽しい時間だった。

これからはS&R夫婦とは全く違うルートで旅をすることにな
るので次に会うのは日本になるだろう。

日本に帰ってから楽しみなのは、
日本の友達と会うことや日本食を食べることだけではない。
旅先で出会った気の合う友達と再会することも楽しみなのだ。
こうやってこれからも日本に帰ってからの楽しみを増やしていきたいですな。


翌日、Lを空港に送り、自分達はバスでギリシャ、テッサロニキに向った。
サンパウロ行きの飛行機に乗るので、
1/20までにフランクフルトに着かなければならない。
これからはハイペースの移動となる。
ブログの更新大変そうだけど、頑張ります!
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2010.01.04[月] ギリシャ、テッサロニキへ

イスタンブールを夜10時に出発して、
ギリシャ、テッサロニキに着いたのは朝9時頃。

宿に帰って仮眠をとり早速出かける。
まずはイタリアに渡るフェリーが出る町、
イグメニツァへのバス情報を求めバスターミナルへ。

ギリシャといえば筋肉質な彫りの深い男の彫刻や
神殿跡がそこら中にあるイメージ。

えっ?発想が単純すぎることはわかってますよ..はい。


しかし、町の雰囲気は東欧の延長という感じ。
特に街並みが綺麗なわけでもなく、活気があるわけでもない。

ギリシャに行ったことがある旅人は、口を揃えて、
「特に見所なし!」と言うがその理由がわかった気がする。

バスターミナルに着く。
翌日にイグメニツァ行きバスがあるかどうかを聞いてみる。

やはりか.....恐れていたことが起こった。

明日は元旦、よってバスはすべて休み!!
テッサロニキ強制延泊決定。
翌々日のバスを予約し、町へ散策に出かける。

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ここはローマ時代のアゴラらしい。
アゴラとはまぁ人々の集まる広場のようなところ。

なんか中途半端に補修されて所々新しいし、
街なかに埋もれるようにあるので全く歴史を感じられない。
きちんと歴史的背景などを勉強してから見に来ないと
とても退屈なのである。

市場を発見!
大晦日とあってさすがにここは活気があった。
肉屋が特に多い。
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こうやって鶏やら羊が原型を用意に想像できる姿でぶら下がっている。

そして、これが最もグロイ!
アンカラで自分が食べた羊の頭の調理前の姿。
先にこれを見ていたらさすがに自分も完食できていないかもそれない。
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そのままホラー映画のワンシーンで使えそうです。

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肉屋で楽器片手に肉を物色しているおじさん。
大晦日だからなのか?
町では楽器を持って歩いている人をたくさん見かけた。
トライアングル、太鼓、笛など。
どっかにあまって盛大にカウントダウンでもするのだろうか?

路上ではあちらこちらに小さなテーブル、バーベキューセットなどを並び、
明るいうちから酒を飲んでいる人々を見かける。

いきなり大晦日に来てしまったので、これはいつものことなのか?
それとも大晦日だからなのか?は不明。
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もなかがおじさんに強引に手をとられ、一緒に踊らされる。
ワインとソーセージをご馳走になる。
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このおばちゃんは音楽をガンガンにかけ、
派手な衣装で踊りまくっている。

この辺に来てようやく大晦日らしい雰囲気が感じられた。
しかし、やはりトルコとは違う。
トルコ人はあれほど写真が好きだったのに、
ここでは写真を拒否されたことが何度かあった。
そして挨拶しても目すら合わせてくれなかったり、
愛想がよくない人も多い。
なんだか寂しいが、これが普通なのかも。

自分達はトルコでチヤホヤされすぎたのだ。
構われすぎるとうっとうしくなるが誰も構ってくれないとなんか寂しい。
人間って勝手ですな。

年越しは宿で迎えた。
紅白歌合戦もやっていないし、
大晦日だよドラえもんも勿論やっていない。
本当に年が明けるのだろうか?実感がわかない。
年が明けるその瞬間は、町に花火や爆竹の音がしばらく鳴り響いた。

それでもやっぱり年が明けた気がしない。

やっぱり根っからの日本人なんだな、自分は。
そんなことを実感しながら2010年を迎えた。


2010年、元旦の昼前。
宿を出て散歩へ出かける。
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シーン....
元旦はどこもこうなんだね。
店のシャッターは軒並み閉まっている。
お腹がすいたが、昼飯にはありつけるのか?

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教科書に載っていないギリシャの豆知識その1
なぜか市街地にみかんがたわわになったみかん並木がある。
誰も食べない?まずいのか?

ギリシャに来てからむいてあるみかんが道端に
捨ててあるのを2回も見た。
今までそんなの一度も見たことないのに。

チャレンジしたあとなんだ、きっと。

アリストテレス広場までくると、町は賑やかだった。
子連れの家族が多く、子供にターゲットを絞った商売人がたくさんいる。

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これは風船売り。
よく見ると、風船売りの商人の体重と
持っている風船の数は比例していることに気づく。

みんなぎりぎりのところで商売やってんだ、きっと。
あと1つでも風船持ったら自分が飛んでいってしまうんですね。
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日本と大きく違うのはクリスマス的装飾が
あちらこちらで見られるということ。
日本はクリスマスが終わればそれらはサーッと町から消え去る。

しかしここではまだまだクリスマスムードが残っている。
正月はクリスマスの延長なのだ。

賑やかなところへ来てようやくご飯にありつける。
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今年はこれがおせちということにする。

アリストテレス広場からベタ凪のテルマイコス湾を眺めながら、
ホワイトタワーのほうへ歩く。
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海沿いにはズラリと露天商。
店をやっているのは黒人が多い。
アフリカから船でギリシャへやってくるのだろうか?
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このあたりは皆の憩いの場となっている。
昼寝をする人、ビールを飲む人、海をじっと見つめる人。

そこから海を背にして斜面を登っていくと、
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凱旋門がある。
これは303年に建てられた古いものらしいが、
これもまた、なんだか迫力にかける。
思ったよりも小さいといのもあるが、
街中にポツンと忘れ去られているよう佇み、
ハトの格好の止まり木となっていて上部はハトの糞で真っ白。

「頑張れよ!知ってるよ。お前はそう見えて結構すごいヤツなんだろ?」
って声をかけたくなる。

さらに街の斜面を登っていく。
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教科書に載っていないギリシャの豆知識その2。
ギリシャ人女性は派手な服装が好きなの?

ショーウィンドウにある女性の服はどれも、
みんな空気抵抗の少なそうなピッチピッチのツルツルで、
スカートがやたら短いくてド派手。
かといって、実際にそんな格好している人はとても少ない。
不思議だ。

テッサロニキの大きな見所であるアギオスディミトリオス教会。
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1917年に火災にあったがその後、残っていた資材で再建された。
屋根や壁の上部などはまだ新しい。

ギリシア正教の教会はとても居づらい。
みな敬虔な信者で祈りをささげるために来ている人ばかり。
観光客は少ないのだ。
興味本位でだけでそこにいることがとても申し訳なく感じる。


翌日の早朝、フェリーの出る町、イグメニツァへ。
雰囲気の良い港町なら1泊しようと思ったが、
寂れた活気のない町だった(正月だから?)
のでその日の夜のフェリーで
イタリアのブーツのかかとあたりにあるバーリに向うことにした。

ここは船の待合所。無料でWifiが利用できるのだ。
海外にきてつくづく思うのだが、日本のネット環境は遅れている。
こうやって無料でネットができる公共の場がもっとあってもいいのに。
(知らないだけ?)

国境を船で越えるのは初めて。
その模様は次回ご紹介します!


****************** 旅 情 報 **********************

●交通

①イスタンブール→テッサロニキ

バス メトロ社

22:00発9:00着(所要時間11時間)
90TL /1人(≒5400円)

エセンレルからギリシャに行くバス会社は他に、
ULSOY、VARAN、derya tur(エセンレルNo.57)などがある。
会社によっては本数が少なく、週に数本だったりする。
derya turが1日3本で値段も安かったのでここで予約。
クレジットカードでの支払いができなかった。
ここはMetroと共同でのバスのようだ。
結局乗ったのはMetro社のバスだった。
Metroでも予約できるかもしれない。

②テッサロニキ→イグメニツァ

バス 

9:30発14時頃着(所要約4時間)

36.8€/1人(≒4780円)

バスターミナル18番から出発。
午後にもう一便、1日2本ある。
元旦はすべてのバスが休みなので注意!
トルコの豪華なバスの後では
バスも古いしサービスもながっかりする。


●宿泊

テッサロニキ

Hotel Atlantis

住所 : Egnatia14,546 26, Thessaloniki Greece
TEL : +302310540131
Email: info@atlantishotel.com.gr
HP : http://www.atlantishotel.com.gr/index.php

1泊目
ダブル、トイレバス共同、Wifiフリー
33€/1部屋(≒4290円)

ホステルワールドにて予約
http://www.hostelworld.com/index.php

2泊目
シングル、トイレバス共同、Wifiフリー
25€/1部屋(≒3250円)

おすすめ度★★★☆☆

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2泊目はその場で予約したが、
シングルの部屋を2人で使わせてくれるなど柔軟に対応してくれた。
Wifiは部屋ではやや入りにくい。
部屋は広くないが天井がやたら高い。
全体的にまあまあ綺麗でトイレ、バスも特に問題ない。

2010.01.06[水] 食の国、イタリアへ

フェリーは予定を何時間も遅れて、
イタリアのバーリに着いた。
初めての船での国境越え。
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船を降り立ったとき、
「着いたー!!!パスタとピザの国、イタリアだー!!」
なんていう感動は全くなく「ここイタリア?」って感じ。

ここは川崎だよ!と言われてもわからない。
港なんてみんな似てるんですね。
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こんな風に船首がカポッと折れるのが、
少年心をくすぐります。

この町はすぐに去る予定なので時間勝負、
ホテル探しにも時間をかけず高いところで我慢、早速町へ。
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正月の日曜日、しかもミゾレ交じりの雨ということで、
町はかなり寂しい。人気なし。
誰かに襲われるんじゃなかろうか?と不安さえ感じるほどに静か。

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もなかが好きな車、PANDAがそこら中にある。
やっぱりここはイタリアらしい。

サンタニコラ教会へ。
サンタニコラとはサタクロースの元となった聖人。
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天井の作りがすごい!
今までの教会にはない作り込みだ。
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地下があり、おそらくサンタニコラが祀ってあるようだ。
信者達が聖書?を朗読しながら、時折賛美歌を歌う。
その歌声が綺麗にハモり、教会の音響効果でとても美しかった。
しばらくもなかと聞き入っていた。
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旧市街は迷路のようでこんな細い路地が続く。

イタリアで自分が最も楽しみにしているのが食。
しかし、正月&日曜が重なったせいかファストフードしかやっていない。
仕方なく夕食はマック。
ギリシャも同じ理由でファストフードばかりだった。
ご当地のうまいものに早くありつきたい....

翌日は昼過ぎにバスでナポリへ向った。
バスで出発前にようやく本場のイタリア料理が楽しめるか?
と期待したが、ダメだった。
こっちのレストランは午前中はやっていないのが普通なのだ。
またしても昼飯はマック。

あー早く本場イタ飯食べたい!!!

****************** 旅 情 報 **********************

●交通

イグメニツァ→バーリ

船 VENTOURIS FERRIES クラス:デッキ
 
21:00発11:30着(所要時間14時間30分)

32.2€/1人(≒4190円)

天候が悪かったからか予定よりかなり時間がかかった。
クラスによって値段が大きく違う。
最安値のデッキ(DECK)でこの値段。
デッキと言っても甲板ではなく船内。
共有スペースで適当に寝てよい。
自分達はすいていたので、
座席のある部屋で座席を1人2つ使って寝た。


VENTOURIS FERRIES
http://www.ventouris.gr/ventouris/SiteResources/Data/Templates/1Template0_VENTOURIS.asp?DocID=2&v1ID=&RevID=&lang=1&ch=&S0=&S1=&S2=


●宿泊

バーリ

Hotel
Pensione Romeo

住所 : Via Crisanzio 12 70122 Bari
TEL : 0039 080 5237253
Email: info@hotelpensioneromeo.com
HP : http://www.hotelpensioneromeo.com/home.html

ツイン、バストイレ付き、Wifiフリー
60€/1部屋(≒7800円)

おすすめ度★★★☆☆
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事前に調べたら安いドミトリーがなかった。
というのは実は勘違いであった....

勘違いしていたので仕方なくここへ泊まった。
同じビルにホテルが3つある。
最も安い部屋を交渉していくと3つとも60€だった。
しかし、他はトイレバス共同Wifiなしだったのでここにした。
高いので当たり前だが特に問題はない。

2010.01.08[金] イタリアは期待はずれ?ナポリへ

2時間遅れでナポリに到着。
ナポリの町に降り立ってまず感じたのは、
「きたなっ!!」
ゴミがそこら中に落ちている。
しかも怪しげな人が多く、治安が良くなさそう。

迷ってようやく宿にたどり着く。
久々にキッチンがある宿なので、今日の晩御飯はこれ!
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サッポロ一番塩ラーメン。
イスタンブールで合流したLが日本から持ってきてくいれたのだ。
うまい!本当にうまい!ほっとする味。
ゴマがたまらんよ!!!!ありがとうL!

翌日は朝に出発、電車でペストゥムへ向う。
ギリシア神殿がある町だ。

駅に行き、チケットを買う。
そこで列車の時間を聞くがわからない。
インフォメーションへ行けと指で指された方へ行く。
しかしインフォメーションが見つからない。
人に聞きまくってやっとたどり着き、
ようやく電車の時間がわかる。

今のところ、イタリアは旅人に優しくない国だ。
表示も不親切で非常にわかりにくいし、
切符の自販機はほとんど壊れているし。
人に聞いてもトルコのように親切に教えてくれる人が少ない。
何をするにも時間を要する。
未だにおいしいものにもめぐりあえてないし。
店での店員の接客も無愛想で不親切だし。

自分達のイタリアの株が急降下中である。
期待が大きすぎたのだろうか?

電車は12時ちょうど発だったので、
駅の近くでご飯を食べられるところを探す。
ここもやはり昼前にやっているレストランは少なく、
ファストフードのようなところでピザを食べる。

おいしくない......


イタリアって本当に飯うまいのか?
不信感が募る。

列車で2時間近くかかってパストゥム駅に着。
駅の周りには畑や山以外何もない。
そこから15分ほど歩いて遺跡に着。
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紀元前の人の生活を想像しながら散策。
自然に囲まれていて人も少ない。
やっぱり遺跡はこうでなきゃ。
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これがネプチューン神殿。
現存する神殿の中では保存状態がかなり良い方らしい。
近くで見ると思ったより巨大でど迫力。
紀元前にこんな建造物をいったいどうやって?すごい!
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神殿だけなく、松ぼっくりもデカイ!

電車でナポリへ戻るともう7時過ぎ。

宿へ戻ると衝撃の事実が!
ペストゥム駅の近くの農場には世界一おいしい
モッツァレラチーズが食べられる農場があるらしいのだ。
宿のおじさんが教えてくれたのだ。

悔しい!イタリアの目的は食なのに...
神殿より世界一のモッツァレラチーズの方が、
自分達には価値があるのだ。
近くに行きながら通り過ぎていたとは!
ああ悔しい.....

その悔しさを払拭すべく夕食に向ったのは、
世界一うまいピザ屋。
そこは宿のおじさん曰く、ナポリでもっともうまいピザ屋。
ナポリはピザ発祥の地。
つまりそこは世界で最もうまいピザ屋ということになる。

店に着く。さすが、世界一、すごい人。
人が多すぎて注文して来るまでに時間がかかった。
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さて、世界一のピザ、そのお味は...

!!!!!!
完敗。
うまいピザってこういうことか。

うまいピザって言われて想像していたのが、
とっても濃厚な感じでパンチ力があるピザ。

しかし、ここのピザは違う。
モッツアレラチーズが塩と脂肪控えめだけど、
しっかりとコクがある。
そしてトマト。瑞々しいが決してみずっぽくない。
ほどよい酸味が爽やかでしっかりとトマトのうまみもある。
こんなうまいトマト知らない。

パンチ力はないけど、とても心地よい素朴なうまさ。
素材が抜群にうまくて、その素材を生かす調理法。

直径40cm近い大きさだけど、二人ともペロリと平らげた。
パンチ力系のピザならこんなにたくさんは食べられないだろう。

本場のピザってのはこういうことなんだ!
納得。
うまいチーズとうまいトマトがあるこの土地でピザは生まれたんだ。
これが一枚400円から食べられるイタリアはやはりスゲー。
今まで急降下中だったイタリアの株が上昇を始めた。

翌日、朝から考古学博物館へ。
正直自分はあまり興味ない。
でもこれはすごかった。
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ファルネーゼのヘラクレス象。
おそらく4m以上はある。
あまりに活き活きとしていて、
今にも動いて腕をがしりと捕まれそうな気さえする。
やっぱり本物はすごい。
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もっと知識があったら面白いんだろうけど。

昼ごはんは、再び昨夜のピザ屋へ。
自分らはうまい店があればたたみかけるように行く。
だって、日本から行こうと思ったら大変。
今いかなきゃ、しばらく行けない!
と思うと行かずにはいられないのだ。
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細い路地を通って店へ向う。
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昼間から人が一杯。
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やっぱり最高です。

その後、ケーブルカーに乗り、
ナポリが一望できる城の展望台へ。
やっぱり自分は大バカなので高いところが大好きなのだ。

しかし、ケーブルカーに乗るつもりが変な電車に
のってしまって、薄暗い怪しい駅へ。
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電車には落書きが元の色がわからないほどにびっしり。
乗っている人も怪しそうだし、かなり怖かった。

ケーブルカーに乗りなおして無事展望台に着。
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曇ってて火山は見らなかったけど、
ナポリの町が一望できて大満足。
黄色と朱色の家ばかりだったのが印象的。
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ヌオーヴォ城近くのアーケード。
町をブラブラして宿に戻る。

明日は、美術館を見てからローマに向います。
もっとうまいもの食べてイタリアの株をあげなきゃ!


****************** 旅 情 報 **********************

●交通

バーリ→ナポリ

バス Marino Autolinee

12:50発17時頃着(所要時間約5時間)

19€/1人(≒2470円)

予定では3時間だったが、大幅に遅れた。
駅の南にある通り沿いにあるATS社で購入できる。
小さな店舗なのでわかりにくい。
駅の北側から地下の連絡通路で南側に抜け、
駅を背にして右へ100m位。
他のバスは満席だったのか、
この日は1本しかないと言われた。


●宿泊

ナポリ

Hostel Giovanni's Home

住所 :Via Sapienza, 43, Naples, 80138, Italy
TEL :+39 081 19565641
Email:napolihostel@yahoo.it
HP :

ドミトリー、トイレバス共同、キッチン、Wifiフリー
13€/1人(≒1690円)

ホテルブッカーズにて予約
http://www.hostelbookers.com/

おすすめ度★★★☆☆

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まず、チェックインすると宿のおじさんが
ナポリの観光について1時間ほどレクチャーしてくれる。
疲れていると結構辛いかも....
でもおいしいレストランとか危険なエリアなど有益な情報を教えてくれる。
ある夜は、宿のおじさんが手作りパスタをご馳走してくれ、
ギターで歌も聞かせてくれる。とても面倒見がいい。
みんなでわいわいやりたい人にはおすすめ。
自分みたいに夜は宿でゆっくりしたい人には向いていないかも。
ワールドホステルの評価はかなりいいが、
そこまでとは思わない。

2010.01.11[月] なんかうまくいかない...ローマへ

ナポリからローマへ発つ日。
電車は午後なので、午前中にもなかがナポリで最も
行きたがっていた国立カポディモンテ美術館に行った。

しかし!なんと休館...

祝日が絡んだため、
ガイドブックに書いていある休館日と違ったのだ。

仕方なく、ガイドブックに載っているレストランへ向う。
しかし、やっていない...
開店時間がガイドブックより2時間遅かった。

なんかうまくいかない...
ガイドブックに振り回されている...
あまりにガイドブックを信用しすぎる
自分達ももちろんいけないのだけど。

電車でローマへ向かう。
各駅停車の安い電車だからか?
窓が泥だらけで「世界の車窓から」的な
旅はできなかった..

翌日、ローマを観光。
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コロッセオ。思った以上にでかい!
地下鉄のコロッセオ駅から外へ出ると、
目の前にドーンと現れる。

ここで猛獣と剣闘士が戦っていたのだ。
命を懸けた戦い。すごい緊迫感だったろう。

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とにかくローマの見所は多すぎる。
町を歩いているとそこら中に遺跡、教会、広場がある。

自分は観光地めぐりというのはそこまで好きではない。
都会ではその土地のおいしい食にありつけ、
散歩して町の雰囲気を感じられればそれで良い。

しかし、だ。

「皆が絶賛するくらい、そんなにすごいもんなら
やっぱり見といた方がいいよなぁ。
日本から見に行こうと思ったら大変だし。」
という貧乏根性がある。

その町に有名な見所がある以上は、
やっぱり行ってしまうのだ。
だからこれだけ見所だらけだと、
かなりの体力を消耗してしまう。

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ヴァチカン市国にも行った。
ここにはカトリックの総本山、サンピエトロ大聖堂がある。
厳しい荷物チェック後、中へ。
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なんじゃこりゃ!!!?その迫力に圧倒された。
でもそれは美しい、すばらしいというより、
「激しい。」

うーん、
あまりに気合の入りすぎている宗教的建物ってどうなんだろう?
このお金、エネルギーをもっと有効に使う方法がある気がするのだが....

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ローマの休日でおなじみスペイン広場。
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ちょっと裏道に入るとこんな感じの街並み。
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ここはトレヴィの泉。
期待していなかったからか、細い路地を進んで、
これが目の前に現れた瞬間のインパクトはなかなか。

やっぱりイタリア人の美的センスはすごいなと思わせる。

結局、見所が多すぎてローマには2泊のつもりが3泊に。

しかし、このローマ滞在もうまく行かないことが多かった。
観光では美術館が予約制でいけなかったり、
時間が合わなかったり。

最悪なのは最も楽しみにしていた食事だ。
宿の人に聞いたレストランはイマイチだったし、
ガイドブックを頼りに行った場所はことごとく閉まっている。
それどころか、そこに存在しなかったことも多々あった。

やっと開いているところ見つけたと思ったら、
日本のサイゼリアの方がおいしかった。

じゃあ、自分達で見つけるしかないと、
地元民で賑わっているレストランに入るがそこもイマイチ。
よく見ると皆食事ではなくお茶飲んでるだけ....

安いところを選んでるから?
イタリアでは安いレストランでもうまい!
というのは妄想なのか?

でも高いお金を出しておいしいイタリアン食べても、
それじゃあ日本と一緒じゃん!
日本にだってうまいイタリアレストランは山ほどある。

最後に行ったジェラート屋はまぁまぁおいしかったけど。


次は列車でミラノへ向う。
ここでもなんか噛み合わなくて、
乗ろうと思っていた列車が満席、
次の列車にしたのでミラノに夜中に着くことになってしまった。

でも相席になったイタリア人と話して面白かった。
「自分は不真面目なクリスチャン、イエスは尊敬するが、教会やローマ法王は嫌いだ!」
と言っていた。
教会の豪華な装飾、法王の贅沢な服装、暮らし。
やっぱりそれに疑問を持ってるようだ。

観光地にはいいレストランは少ないそうだ。
観光地は回転が最優先。
いかに時間をかけないで作るかを考えている店が多いらしい。
おいしいレストランは郊外にあると教えてくれた。

今、ミラノ行きの列車の中。

本当はフランスのリヨンに行こうと思っていた。
しかしこのままイタリアを去るのは悔しい。
ミラノでリベンジすることになったのだ。

特に食。
ピザはナポリで満足した。
今度こそ、うまいパスタに出会いたい...


****************** 旅 情 報 **********************

●交通

ナポリ→ローマ

電車 

14:31発17:22着(所要時間2時間51分)
10.5€/1人(≒1370円)

何本かある普通列車だとこの値段で行ける。
イタリアは列車が安い。
このページで時刻表、値段を検索できる。↓
http://www.trenitalia.com/cms/v/index.jspvgnextoid=3fdbe14114bc9110VgnVCM10000080a3e90aRCRD


●宿泊

ローマ

Chianti Hostel

住所 : Via Carlo Alberto, 53 Rome
TEL : +39 06 49 38 17 14
Email: email: chiantihostel@gmail.com

ドミトリー、トイレバス共同、キッチン、Wifiフリー
10.9~11.9€/1人(≒1400~1530円)

ホステルワールドにて予約
http://www.hostelworld.com/index.php

おすすめ度★★★☆☆

安い、まぁまぁ清潔、地下鉄の駅のすぐそばで便利。
狭い、ロッカーが少ない、夜に欧米人がうるさいなどが残念。

プロフィール

ガク&もなか

Author:ガク&もなか
屋久島での島暮らしは最高だったが(島暮らし~漁師風~)二人の夢である世界一周旅行を実現するため関東へ出稼ぎへ。ガクは塾講師、もなかは派遣社員として資金を作り、2009年5月13日、日本出発。いろんな国でおいしいご飯や、楽しい旅人、いろんな生き物に出会って旅を満喫、2010年9月に帰国。現在、再び屋久島で生活を始めるためにガクは石垣島で船長修行、もなかは岡山で獣医修行中。

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