そこへ行きたい

 

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2009.12.15[火] 危険?ワンへ

バスで寝たり、起きたりを繰り返していると、
いつの間にか外は明るくなっていた。

広陵とした緩やかな山々。
山の北側の斜面には雪が残っている。外はかなり寒そうだ。
時折、石造りの小さな家の集落があり、
その周辺の草のまばらな平原には羊が放牧されている。

今までのトルコとは違った景色。

しかし変化は景色だけではなかった。
途中でバスを止められ迷彩服を着た兵士がバスに乗り込み、
IDやパスポートのチェックをされた。
自分達はあまり厳しくチェックされなかったが、
他のトルコ人たちは厳重にチェックされていた。

肩から銃を下げた兵士をあちらこちらで見かける。
なんだか物騒になってきた。
国境が近いせいだろうか?

町に着き、ホテルを探していると、
ヘルメットをかぶり、盾と銃で武装した警官が大勢いた。
しかし女性や子供も笑顔で歩いているし
町にはそんなに緊迫した雰囲気はない。

ホテルの部屋で荷物を整理していると、
外がやけに騒がしい。
4階の窓から外を見ると何かから逃げるように人が走っている。
さっきまで開いていた商店のシャッターが全て閉まっている。

ん?なんなんだ?いったい今この町で何が起こっているんだ?

不安に思っていると、突然、騒がしい人の声。
大通りで警官に向かって物を投げる人がいる!
警察の装甲車がその人たちへ放水して対抗。
ときどき、「パンッ!」という乾いた大きな音が町に響く。
風に乗って煙が部屋の中に入ってきた。
急に鼻が痛くなって涙目になる。
これって催涙ガス?!!!
よく見ると通りを走っている人は服で口や鼻を覆っている。

おいおい!大丈夫なのか?

ホテルの人が少し英語が喋れるので聞いてみる。

「ちょっと政治的な問題があってね。でももう今日は終わったから大丈夫。
メインストリートなら安全だよ。」

政治的な問題って?
早くこの町から出たほうがいいのだろうか?

ホテルの人が言うとおり、外の状況は落ち着いたようで普通に人が歩いている。
近くのネットカフェで調べてみる。

そこでわかった。何が起きてるのかが。


トルコの憲法裁判所が、クルド人政党に解党を命じたのだそうだ。
それに対して、トルコ各地でクルド人による抗議デモがあったのだという。

その判決が下ったのが昨日。

そんなの知らねー!!!!!
なんてタイミング悪いんだ!

クルド人は世界で最も多い民族で、国境により
トルコ・イラク・イラン・シリア・アルメニアに分断された。
その中でもクルド人はトルコに最も多いらしい。
トルコではクルド人が長い間文化的迫害を受けていた。
EUはEU加盟を悲願しているトルコに対し、
その人権問題に対し批判しているとか。


町の様子を見る限りそこまで緊迫した感じではない。
とりあえずここに1泊して様子を見ることにしよう。
状態が悪化しそうならば、次の町シャンルウルファにすぐに向かおう。
その町も住民の多くがクルド人らしいが、
トルコ人社会に同化しておりクルド民族主義への支持は少ないそうだ。

とにかく、安全第一だ。
近くのロカンタでピデ(トルコ風ピザ)を買って持ち帰り、
その日は宿で過ごした。


翌日、ホテルから町の様子を伺う。
Aresize1120.jpg
特に変わった様子はなく、人通りもある。
大丈夫そうなので近くのチャイ屋にで朝ごはん。
中に入ると警官でいっぱいだった。
これは良いチャンス、この町は危険なのかを尋ねてみる。

「まったく問題ないよ!!」

と笑顔で答えてくれた。

まずは町を散歩。
Besize1116.jpg
ちょっとリアルな魚の像。
まだ未確認だが、どうやらワン湖には固有種がいるらしいのだ。
釣れるのか?食えるのか?調査せねば!

Cresize1111.jpg
町でよく見かける靴磨き屋。
兄ちゃん!俺を撮ってくれ!といつもの依頼。
トルコの人は皆おしゃれだ。

そしてドルムシュ(ミニバス)に乗る。
目指すはワン城跡。

城のある岩山の麓にに羊の群れがいた。
Dresize1114.jpg
今までヨーロッパ各地で見た羊とは雰囲気が違う。
食用が主目的だからだろうか?
ひとまわり大きくて野生的な感じ。

Eresize1117.jpg
これがワン城跡。
紀元前825年のものだそうだ。
城跡までは結構険しい上り坂。
Fresize1113.jpg
ワンの町が見渡せる。
後ろに聳える雪山が迫力がある。
Gresize1110.jpg
その反対側にはワン湖が見える。
広大な湖で水平線が見えた。
ここには巨大生物が生息しているという噂がある。
しばらく観察したが残念ながら何も見えなかった。
ネス湖でもダメだったが、きっと時期が悪いんだろう。

城跡は断崖絶壁で歩くのがかなり怖い。
しかも柵や注意を促す看板は皆無。
日本の観光地ではありえない。
Hresize1112.jpg
やぁー!

岩山を降りるとこんなヤツが出迎えてくれた。
Iresize1109.jpg
ワン湖のワンコ。

ワン湖の畔まで行ってみることにした。
本当に塩湖なのか、舐めて確かめてみたいし、生き物がいるかどうかも見たいし。
羊の群れをかき分けて湖へ向う。
Jresize1119.jpg
城と羊。

湖に近づくに連れ、草原は湿地へ変わる。
歩きにくい。

そして苦労して湖のすぐそばまで来たが、
ヘドロでとてもじゃないけど水際まで行けなかった。


まぁそんな感じで一日が終わり、
町に戻ってちょっと早い夕ご
多くの客で賑わっていたケバブ専門店。
Kresize1121.jpg
ボリュームがすごい。
鳥とラムのひき肉(アダナ)を頼んだ。
ラムのひき肉は今まで一番うまかった。
ジューシーで臭みが少ない。


明日は、ワン湖のニャンコに会いに行く予定。
ここワンには左右の目の色が違うワン猫と呼ばれる
ややこしい名前の猫がいるのだ。


****************** 旅 情 報 **********************

●交通

トラブゾン→ワン

バス METRO  
23:30発翌11:00着(所要時間11時間30分)

40TL/1人(≒2400円)

トラブゾン市街にあるバスオフィス3箇所で聞いたら
大手METROが最安値だった。
ただ、バスはやや古めのバスで他の小さな会社と大差ない。
オフィスからオトガルまではセルビス無料で送ってくれる。


●宿泊

ワン

HOTEL ASLAN

住所 : Ozel Idare Is Merkerzi Karsisi VAN
TEL : 0432 216 24 69

ツイン、トイレバス、ヒーター付
25TL/1部屋(≒1500円)

おすすめ度★★★☆☆

Lresize1118.jpg

周辺のホテルをいくつか周ったが、
同じクラスならここが安くて清潔だった。
トイレバス共同なら20TL/1部屋
シャワーは夕方6時から翌朝6時まで。
暖房は夕方から使える。
シャワーは湯温、湯量とも申し分ない。
地球の歩き方に載っているHOTEL KENTは値段が上がっていて、
トイレバス付ツインで30TL、トイレ、シャワーは汚い。


Comment

2009.12.15 Tue 09:08  

こんにちわ!

モナカさんもお元気に旅行されているようで何よりです!

今回は、雰囲気の有るお城と山並み、そしてニゴイ?
草魚?のような魚の像の写真等々痺れましたぁー。。

お二人の旅行も、生き物や食べ物に対する視点は
本当に素晴らしいっす!

デモなども有るようですが、くれぐれもお気をつけて!

ワン湖の魚や猫との出会い!
楽しみにしております!

トルコイキタイー!!!!
  • #-
  • 運び屋@Chicago 
  • [URL]
  • [Edit]

2009.12.15 Tue 16:59  ワンは面白そう

ワン城の「ヤアー!」は迫力ですね
征服者が下界を見下ろすのは万国共通ですね(戦略上、高台が必要だったにしても)
「xxは高い所が好き」って子供の頃言ってたけど・・・
xx=征服者???

催涙ガスは臭いがあるのかな?
経験したことが無い
デモの人々に大きな被害が及んでいませんように・・・
人が集まるところは避けてね

「美人は三日で飽きる、ブスは三日で慣れる」というけど・・・
本当だったんだ
それともガクさんだけかな

ワン猫、寒いから泳ぐ姿はみられないだろうな
残念、でも写真お願いね!!!
  • #-
  • あーるママ 
  • [URL]
  • [Edit]

2009.12.16 Wed 04:19  

>運び屋@Chicagoさん

どーもです!
今、シカゴにいらっしゃるんですね。
寒そうですね。
五大湖にはどんな魚がいるのでしょうか?

あの魚の像に興味を持っていただけるとは!
「ニゴイ、草魚」なんて知ってらっしゃるということは、
運び屋さんも結構魚好きですね?
お住まいは利根川水系流域?(笑)

是非、南米でお会いして魚の話で盛り上がりたいです!
南米はお魚天国ですもんね。
アマゾンはもちろん、チリの海は資源量すごいし、
パタゴニアのサーモン類も熱そう!

楽しみだなぁー

>あーるママさん

自分は足がでかくて、高いところが大好きです。

ってことは大××?

違う時代に生まれていれば、
世界征服に目覚めたかもしれません。

催涙ガスは特別な臭いはなかった気がします。
でもお酢を飲んだように鼻がツンとしました。
デモ自体はそんなに緊迫感はなく、
お祭り気分で楽しんでいるようにさえ見えました。
警官も武装してるけどチャイのみながら談笑して立ってたり。
被害はなかったんではないでしょうか。

ワン猫って泳ぐんですか?
知りませんでした.....
ワン湖でニャンコが泳ぐ姿、写真撮りたいです!

写真は次の記事でUPしますね。






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プロフィール

Author:ガク&もなか
屋久島での島暮らしは最高だったが(島暮らし~漁師風~)二人の夢である世界一周旅行を実現するため関東へ出稼ぎへ。ガクは塾講師、もなかは派遣社員として資金を作り、2009年5月13日、日本出発。いろんな国でおいしいご飯や、楽しい旅人、いろんな生き物に出会って旅を満喫、2010年9月に帰国。現在、再び屋久島で生活を始めるためにガクは石垣島で船長修行、もなかは岡山で獣医修行中。

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